長期化する2013年新卒採用(その2)--ばらつく内定時期、大学レベル間格差もくっきり
●採用広報開始日~企業と学生は10月解禁を支持、大学は12月
2カ月遅れの採用広報開始について、企業・学生・大学の意見を聞いてみよう。
12月1日開始に対し企業と学生は否定的だ。12月を支持する学生と企業は、それぞれ15%に過ぎず、3割以上が10月開始を支持している。また3年生の9月以前を支持する学生が14%もいる。総じて学生は早期から活動したがっているように見える。
大学はまったく異なる見解だ。9月以前の開始を希望する大学は皆無に近い。10月支持は19%だが、12月支持はそれを上回る22%だ。また4年生4月開始も17%となっている。3年生2月を望む声も多いが、1月の試験が終わってから採用広報を開始して欲しいという意味だ。大学人として学生の勉学という理念を重視している姿勢が読み取れる。
図表9:あるべき採用広報開始日
●存在感が増す学内企業セミナー、ついに就職ナビを抜く
14年新卒採用の広報活動で注力するものを聞いたところ、これまでずっとトップを守ってきた「就職ナビ」が2位となり、「学内企業セミナー」がついにトップとなった。しかもその差は10ポイント以上の開きがある。就職ナビによる「広く浅い」広報活動から、ターゲット校に対する「狭く深い」コミュニケーションによる広報活動に軸足が大きく動いてきている。
図表10:2014年新卒採用の広報施策で特に力を入れるもの
(本社:東京千代田区、所長:寺澤康介)
人事のプロを支援するポータルサイト「HRプロ」を運営するHRプロ内の調査・研究部門。企業・団体のHR(人事)領域に関する調査、研究を行う。外部の調査機関による調査研究結果も紹介するなど、「開かれた研究所」を志向する。「HRプロ」内に、新卒/中途採用、教育・研修、労務、人事戦略などの業務に役立つ調査レポートを掲載している。
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