長期化する2013年新卒採用(その2)--ばらつく内定時期、大学レベル間格差もくっきり

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一方、企業が既卒者に内定を出したかどうかを見たのが図表5だ。まだ選考途中の企業もあり、内定者はまだ増える可能性はあるものの、すでに内定者が出た企業は6%しかない。すでに選考結果の出た企業の中で既卒者の内定者がいる企業は1/3もなく、現在選考中の企業での割合も同程度だとすると、内定者に既卒者が含まれる企業は全体の1割に満たない。「卒業して新卒枠で就職活動を継続する」学生にとっては、今年以上の狭き門になることは明白である。卒業までに何としても内定を取得して、とにかく社会人としてのスタートを切ることが大事である。

図表5:既卒者の内定状況

●学生のスマホ利用率は7割前後

これからの採用活動で重要性が増すのがスマートフォン対応だ。学生はスマホを愛用しており、文理ともに7割前後の学生が愛用している。この調査データは昨年12月に行ったものだから、現在の普及率はもっと高くなっているだろう。都市部では9割に達しているとも言われている。

図表6:スマートフォン利用状況

利用目的はメールだけではない。就職ナビや採用ホームページの閲覧や説明会予約などにも使っている。

ところが企業は、そういう学生のスマホ利用に対応しておらず、スマホ対応の採用ホームページを作成している企業はわずか5%に過ぎず、6割の企業は「スマホ対応の採用ホームページを作るつもりはない」と回答しているが、14年卒に向けては再考してもよいだろう。

 

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