長期化する2013年新卒採用(その2)--ばらつく内定時期、大学レベル間格差もくっきり
●SNS利用率とFB採用ページ閲覧企業数
13年新卒採用は「ソー活元年」と言われ、facebook採用ページを作っている企業は1000社とも言われている。実際に学生は就活にSNSを使っているのだろうか?
結論から言えば、誰もが使うほどにはまだ普及していない。文系で47%、理系に至っては64%が使っていない。
図表7:就職活動で使っているSNS
SNSの利用目的では情報収集が多い。とくに「友人との情報収集」がもっとも多く、文理ともに65%前後に達している。facebookの使い方のひとつに同じ大学や高校の卒業生探しがある。この機能を使えば志望企業の大学OB/OG探しが可能だが、文理ともに10%程度に過ぎない。
企業のfacebook採用サイトはあまり見られていない。文系の44%、理系の65%が見ていない。見たことのある学生もあまり積極的に閲覧しておらず、「1~3社」の学生は、文系の35%、理系の28%だ。
これらの調査データを見る限り、facebook採用ページ開設の必要性はまだ低い。ただしfacebook利用者は増加し続けており、来年は大きく変わっている可能性もある。
図表8:閲覧したfacebookの採用ページ