【狙われた日本ブランド】「社長がガンに」「つぶれそう助けて」 《栃木レザー》騙るニセ広告や商品が横行…「ご当地ブランド」破壊の"根源"

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以前であれば、事業規模の小さいご当地ブランドのニセ広告を配信し、模造品を作って販売しても割に合わなかった。

しかし、現在では状況が変わってきている。

栃木レザー
ホンモノの「栃木レザー」の会社が公式サイトに掲載した注意喚起の文書(画像:「栃木レザー」公式サイトより)

なぜ「ご当地ブランド」が狙われるのか?

先述のように、最近は地方企業やその商品も「ブランド化」を進めており、販売単価の高い商品も多数出てきている。ご当地ブランドも狙われやすい環境が整っていると言えるだろう。

加えて、以下の3つの環境変化が加わっている。

1. AIの進化でニセ広告が作りやすくなっている
2. 高級ブランドや大手メーカーの取り締まりが厳しくなっている
3. SNS・動画配信・ECのプラットフォームの管理が行き届いていない

広告に限らず、選挙やニュースにおいて偽動画の問題が深刻化している。AIが進化することで、もはや本物と偽物の区別がつきづらい状況になっているのだ。

広告に関しては、有名人を偽装した投資詐欺広告で多額の被害を被ったり、医薬品や美容関連で虚偽の効果、効能をうたう広告に騙されたりする事例も出ており、問題は深刻だ。

商品を販売するECサイトやSNS、動画配信サイトも、有名ブランドや大手企業のニセモノの広告や商品であれば気づきやすいし、プラットフォーム側もメーカー側も対策を講じやすい。

地方企業や中小企業の商品だと、チェックするのが難しく、発覚してもメーカー側が十分な対策を取るのは、金銭的、労力的、知識的に容易ではない。

そもそも、ニセ広告や模造品・粗悪品の販売の問題は、ご当地ブランドに限ったことではなく、近年大きな問題となっている。根本的な対策を取らなかったツケが、地方企業や中小企業まで及んでいると考えるべきだ。

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