【狙われた日本ブランド】「社長がガンに」「つぶれそう助けて」 《栃木レザー》騙るニセ広告や商品が横行…「ご当地ブランド」破壊の"根源"

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詐欺の中でも、巧妙で悪質なケースだが、栃木レザーだけでなく、「鯖江のメガネ」「燕三条のフライパン」「南部鉄器」なども標的になっている。

なぜこのような問題が起こっているのだろうか? この問題を解決するためには何が必要なのだろうか?

栃木レザーのニセモノ
栃木レザーのバッグの撥水効果をうたうニセ広告。通常は2万円ほどするというバッグが3点で8980円という破格すぎる価格設定もニセモノの証拠だ。 ※画像の一部を加工しています(画像:YouTubeより)
栃木レザー
1937年創業の栃木県の工場「栃木レザー」が販売しているホンモノのバッグ(画像:「栃木レザー」公式サイトより)

ニセ広告や模造品がブランドを破壊する

神戸牛や松坂牛などの高級和牛や、夕張メロンやあまおうなどのブランド農産物の名を使った「産地偽装」はこれまでもよくあった。海外産を国産と偽ったり、「稲庭うどん風」のように、「風」をつけて、ご当地ブランドであるかのような印象操作を行ったりする事例も多く見られる。

現在起こっているのは、地方企業やその企業の商品のニセ広告の発信や、模造品・粗悪品の販売といったことだ。

筆者自身、2025年から地方企業や中小企業の団体から講演依頼を受けることが多くなっている。大手企業だけでなく、地方企業や中小企業もブランディングに力を入れたり、ネットで商品を販売したり、SNSを活用してプロモーションを行ったりするようになってきている。

模造品が販売されるのは好ましいことではないが、裏を返すと、模造品や類似品が存在するからこそ、「本物の価値が担保される」という側面もある。

一方で、「ブランド」は信頼によって成り立つものであり、ニセ広告や模造品は「信頼の悪用」であり、それが蔓延することでブランドの価値を毀損してしまう。

特に、ご当地ブランドは企業規模が小さいだけに、こうした問題が起きると、受けるダメージも大きい。

大手企業であればさておき、多くの地場の企業、中小企業にとって、対策を取る時間も金銭的余裕もないのが実情だろう。

次ページ以前であれば、ご当地ブランドのニセ広告は割に合わなかった
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