中国最大の風力発電企業をEUが調査する狙い。中国政府は「差別的措置」と反発、過去の調査で入札参加断念の例も

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欧州委はこのほか、世界最大の鉄道車両メーカーである中国中車(CRRC)の子会社である中車四方への調査を24年2月に開始し、同社はブルガリア政府の車両整備プロジェクトの入札から撤退した。25年11月にはポルトガルのリスボン軽軌道(ライトレール)プロジェクトでも、CRRCがEUのFSR調査に直面した。

過去には中国中車がFSR違反の疑いで調査を受け、政府入札から撤退した例がある。写真は同社がトルコに輸出した鉄道車両(中国中車のウェブサイトより)

(訳注:FSRは域外企業がEU域内の公共調達に応札したり企業買収・合併を行ったりする場合にその企業が受領した政府補助金を届け出ることを義務付けたもので、中国製EV[電気自動車]を対象に追加関税を課す根拠となった補助金保護規制とは別の規制)

「補助金の定義が曖昧」との批判も

中国商務省の報道官は2月4日、EUがFSR調査を頻繁に用いて中国企業を標的にしているとし、「明確に狙い撃ちで差別的だ」と強い不満を表明した。また、EU中国商会は、中国のEVメーカーなどに対して実施された従来の「反ダンピング・反補助金」調査と異なり、FSRにおける「外国補助金」の定義は曖昧かつ広範であると指摘している。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

ゴールドウインドは世界有数の風力発電設備メーカーであり、08年に株式70%を取得して子会社化した独ベンシスなどを通じて欧州市場で事業を展開している。

中国税関総署のデータによると、25年の中国の風力発電機ユニットの輸出は前年比48.7%増加し、そのうちEUへの輸出は同65.9%増加した。ブルームバーグNEFのデータでは、金風科技の市場シェアは3年連続で世界一の座を維持している。

(財新記者:趙煊)
中国語原文の配信は2月5日

※本記事は原文を要約し、日本の読者向けに適宜補足したものです。
財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。2019年末に東洋経済新報社と提携した。

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