「人がいないガランとした広場」「2階は3分の2が空きテナント」…茨城にある「リゾート風廃墟モール」の哀しい実態

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17年7月には開発・運営を担っていた八ヶ岳モールマネージメントが「大洗リゾートアウトレット」を売却。もともと施設内に出店していた「大洗まいわい市場」を運営するOaraiクリエイティブマネジメントへ、所有・運営管理が変わった。

この時点でテナントは約20店舗、床面積で6割以上が空き区画となり、来客数はピーク時の6割ほどになっていた。

リゾートというコンセプトから、地域密着型へ方向転換。名称が「大洗シーサイドステーション」 に変更され、18年4月に再スタートを切った。新たなテナントもオープンしたが、前述したとおり空き区画が目立つ状態となっている。

23年6月には、八ヶ岳モールマネージメントが自己破産。「大洗リゾートアウトレット」経営悪化の負債を払いきれなかった結果であった。

廃墟化アウトレットモールは他にも存在する

冒頭にて、廃墟モールの誕生には7つの要因があると書いた。具体的には以下の7つだ。

①競合施設の存在、②モータリゼーションの進展、③アクセスの悪さ、④動線の設計ミス、⑤施設規模の不適合、⑥運営会社の破綻、⑦核テナントの撤退

茨城の海辺の観光地に、オープンした「大洗リゾートアウトレット」。海という観光資源を生かしたリゾートをつくろうと邁進したが、より強力な競合に客足を奪われてしまった。アウトレットモールとして成立するには規模が足りず、都市部から遠すぎた。

つまり「大洗シーサイドステーション」、かつての「大洗リゾートアウトレット」は、①競合施設の存在、③アクセスの悪さ、⑤施設規模の不適合によって廃墟化してしまったのだ。

だが、規模や競合、都市部からのアクセスの問題で廃墟化したアウトレットモールは「大洗リゾートアウトレット」に限った話ではない。続く後編ー茨城初のアウトレットが「廃墟モール化」したワケでは、日本におけるアウトレットモールの興隆と淘汰を追っていく。

坪川 うた ライター・ショッピングセンター偏愛家

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つぼかわ・うた / Uta Tsubokawa

ショッピングセンター偏愛家・ライター。新卒で大型SCデベロッパーに就職。小型SCデベロッパーへの転職を経て、フリーランスに。国内外で500以上の商業施設を視察済み。宅建・FP2級。熊本大学卒。

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