東洋経済オンラインとは
ライフ #廃墟モールの経済学

「人がいないガランとした広場」「2階は3分の2が空きテナント」…茨城にある「リゾート風廃墟モール」の哀しい実態

8分で読める
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター
2/6 PAGES
3/6 PAGES

「大洗リゾートアウトレット」のコンセプトは「リゾート」。施設だけではなく、周辺にある観光地を利用してもらい、地域に滞留するような仕組みをつくることを目指していた。

リゾート感を演出する植栽が施されている(筆者撮影)

施設から徒歩圏内に、大洗マリンタワーや大洗サンビーチといった観光地があるのだ。筆者が訪れたのは冬場の平日だったため観光客の姿は少なかったが、シンボリックなタワーや広大なビーチは観光気分を楽しめ、リフレッシュできた。

「大洗シーサイドステーション」 (左手前)とすぐそばにある大洗マリンタワー(右奥)(筆者撮影)
大洗サンビーチは広々としており散歩するだけでも楽しい(筆者撮影)

そんなリゾート立地であることから、「大洗リゾートアウトレット」は南ヨーロッパのリゾートをモチーフにパームツリーなどの植栽を施して、「自然との調和」「高質感」「非日常空間」を創出した。海岸を周遊する遊覧船の「ダイビングパイレーツ」も運航し、子連れファミリーから人気を集めていたという。

競合の出現と震災被害

「大洗リゾートアウトレット」は大きな集客力を持ち、好調な滑り出しであった。茨城県の観光客動態調査によると、05年に374万人であった大洗町への入込客数は、「大洗リゾートアウトレット」がオープンした06年に584万人にまで増加した。

しかし09年7月、同じ茨城県内に104店舗を構える競合施設「あみプレミアム・アウトレット」がオープンした。

次ページが続きます:
【競合施設の登場に加え、震災が発生】

4/6 PAGES
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象