「入居希望者の肌の色は何色?」と聞かれた…外国人の賃貸入居を阻む"見えない壁"の正体

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写真はイメージ(撮影:今井康一)

各人の年齢や職業、収入の高低や障害の有無、さらには性的指向や国籍の違いなどによって、日本では住まい選びの幅が狭められている現実があります。住まい探しに困難さを感じている人が少なくないのです。

わが国は経済面では「先進国」ですが、住宅分野に目を向けると「課題先進国」というわけです。いやいや、もしかしたら「発展途上国」かもしれません。「後進国」との指摘も聞こえてきそうです。一体どういうことなのでしょうか。

外国籍の賃貸入居者に対する根強い偏見

東京を中心に長らく外国人の賃貸入居を支援している不動産業者、株式会社イチイ(東京都新宿区)の瀬谷徹平氏は、かつて賃貸管理会社から「(賃貸住宅への入居希望者の)肌の色は何色なの?」と聞かれたことがあると振り返ります。瀬谷氏自身も「びっくりするような質問」と振り返るほど、日本には外国籍の賃貸入居者に対する根強い偏見があります。

こうした事実を裏付けるように、日本賃貸住宅管理協会が2022年に行った「外国人入居者の実態調査」によると、「入居を断られた経験がある」が全体の22.0%で、そのうち「外国人という理由で断られた」が69.7%を占めました。瀬谷氏も「外国人は入れたくないと言う賃貸オーナーや管理会社がいる」と内情を打ち明けます。

2番目の「理由を教えてもらえなかった(15.2%)」という回答も気になります。そこで瀬谷氏に聞くと、「改善策を練ってくるなど(入居を諦めずに)粘られると困るといった、貸し手の都合で理由を教えていない」と事情を説明してくれました。「外国人に限った話ではなく、日本人でも同様」と補足しつつ、「総合判断」とのひと言で理由説明を終えているそうです。

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