日本で急増「特効やせ薬」の残酷な末路。先行するアメリカで今さら「代謝の蟻地獄」に絶望する人が続出する訳

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一番の問題は、これまで保険が利いていたのに、「今後はダメ」と言われた人たちだ。

カリフォルニア州とニュー・ハンプシャー州で低所得者が加入する州政府運営の健康保険は、今年の1月1日から、GLP-1薬への支払いを停止した。ミシガン、ペンシルバニア、サウス・カロライナ、ウィスコンシン、ロード・アイランドも、同様の措置または制限を強めることを検討している。いずれも、州政府予算を引き締める目的だ。

そうなると、これまでミラクルの恩恵を受けてきた人たちは、一気に魔法を失う。先月発表された研究報告によれば、GLP-1をやめた人は、平均1年半で使用前の体重に戻るらしい。これはあくまで「平均」で、あっというまに戻ったという話も聞く。

代謝は以前より落ちている

さらに悪いことに、彼らの新陳代謝は以前より落ちているのだ。あまりに速いスピードで体重が減っていく中では筋肉が落ち、基礎代謝が下がったのである。つまり、自分では昔より低カロリーの食事を意識していても、太ってしまうということ。

体重が減ったり、戻ったりを繰り返す「ヨーヨーダイエット」が長期的に見て代謝を下げることは、昔から言われてきた。GLP-1は、50キロ以上体重を減らすことも珍しくなく、それがたちまち戻るとあれば、体に良いはずはない。

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