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日本で急増「特効やせ薬」の残酷な末路。先行するアメリカで今さら「代謝の蟻地獄」に絶望する人が続出する訳

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  • 猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト
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たとえば、健康ジュースや栄養サプリメントの会社。GLP-1は、食欲を落とし、食べる量を減らすことでやせさせるため、体が必要とする大事な栄養素が不足したり、便秘になったり(これは薬そのものの副作用でもある)する。

そこで各社は、「GLP-1をお使いのみなさん、低カロリーでビタミンが豊富なわが社のドリンクで補いましょう」、「わが社の乳酸菌で腸活しましょう」などというキャッチコピーでアピールするのだ。

人々の関心があるのでアクセスを稼げるのだろう、メディアもよくネタに取り上げる。数カ月前も、メジャーな新聞で、「GLP-1使用中の場合、他人との外食はどうするべきか」などという記事を見かけたばかりだ(この薬を使っているからあまり食べられないと仲間に明かすこと、またコース料理を避けることなどがアドバイスされていた)。この薬は、新たな一大市場を作り上げたのである。

そんな中、「一度始めたらやめられない」という不都合な真実にあらためて焦点が当たり始めたのは、やめたくなくてもやめなければいけない人が増えてきたせいだ。

ウィンフリーをはじめとするセレブがどんどんやせて注目され始めた頃、「保険が適用される場合もあるが、そうでなければ月およそ1000ドルかかる」というこの薬は、特別な感じがするものだった。だが、その後、保険を使って手頃に入手できるようになり、使用者が急増した。

保険が承認されなくなるケースも

一方で、次々と申請が押し寄せるうち、保険会社は慎重になる。今では、少し前のように、簡単には許可が出ない。製薬会社としてはどんどん売りたいので、「あなたの加入している保険会社で承認が下りるか、1クリックでお知らせします」というような広告を出すブランドもあるが、判断するのは保険会社だ。最近、別人のようにスリムになったボディをソーシャルメディアで披露している(同時に太っていた頃の写真を一気に削除した)コメディエンヌのエイミー・シューマーも、全額自腹で払っていると明かしている。

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【使用をやめれば体重は元に戻る】

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