「日報をAIに丸投げ」した新人の1年後の悲惨な末路 日報はなぜあるのか? AIを「使うな」ではなく「使い方を考える」必要がある

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誤解のないように言っておきたい。私は「AIを使うな」と言いたいわけではない。

ワープロと同じ。AIはとても便利な道具だ。情報収集には威力を発揮する。自分が書いた文章のチェックや推敲にも使える。AIを「辛口の評論家」として活用すると、非常に役立つ。

問題は、「自分の頭で考えるべき作業」をAIに丸投げしてしまうことだ。

日報を書くという作業は、まさに「自分の頭で考えるべき作業」である。1日の出来事を振り返り、要点を整理し、自分なりの気づきを言葉にする。このプロセスを省略してしまったら、思考力は鍛えられない。

楽をするためにAIを使うのか。成長するためにAIを使うのか。その違いを意識することが大切ではないだろうか。

「たかが日報」と侮るなかれ

「日報ぐらい、AIに書かせてもいいじゃないか」

そう思う人もいるかもしれない。たしかに、日報は地味な作業だ。誰かに評価されるわけでもない。手を抜きたくなる気持ちはわかる。

しかし、その「たかが日報」を毎日コツコツと自分の頭で書き続けることが、思考力を鍛える。

1日15分の差は、小さく見える。しかし、1年間続ければ、約90時間の差になる。その90時間を「自分の頭で考える時間」に使ったのか、「AIに任せて楽をした時間」に使ったのか。差がつくのは当然だと思う。

日報に限らず、日々の振り返りを自分の言葉で書く意義は、意外と広く知られている。たとえば「3行日記」をご存じだろうか。

(1)今日の失敗・悪かったこと
(2)嬉しかったこと・感動したこと
(3)明日の目標

この3つを、毎日たった3行で書くだけだ。5分もかからない。

シンプルな方法だが、侮れない効果がある。自律神経の研究で知られる医師が提唱した方法で、思考を整理するだけでなく、メンタルの安定にも効果があるとされている。

日報も3行日記も、本質は同じ。1日を振り返り、自分の頭で整理し、言葉にする。このシンプルな作業が、思考力とメンタルの両方を整えてくれるのだ。

だからこそ、繰り返しになるが、こうした作業はAIに丸投げしないほうがいい。たかが日報、されど日報である。

【この記事の著者・横山信弘氏への仕事のお悩みを募集します!】本連載では、読者の皆様からのご相談を受け付けています。「困った部下・上司・同僚への対応」や「仕事で壁にぶつかったときの対処法」など、さまざまなお悩みをお寄せください。 ご協力いただける方は、こちらのフォームからお送りください。
横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役会長

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よこやま・のぶひろ / Nobuhiro Yokoyama

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。『絶対達成マインドのつくり方』『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。近著に『トップコンサルタントの「戦略的」勉強法』。

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