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「14年の同性愛」と「ファザコン」―父親の顔色をうかがって婚姻届を出さない資産家娘41歳の"こじれた葛藤"

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「彼には仕事に集中してほしいからです。彼が長年飼っている猫が私に懐いてくれるか心配でしたが、毎日『可愛いね~』と褒めて口説いています」

雅美さんとの生活では「夫」的な役割だった沙織さんだが、真人さんとの事実婚生活では「妻」として内助の功を尽くしている。どちらも本当の沙織さんなのだろう。人間は多面的な生き物で、環境によって表に出る性格や能力が変わるのだ。

婚姻届を出さない理由

真人さんは婚姻届を出すことを願っているが、沙織さんは「子どもが要らない私たちが籍を入れる意味がわからない」と言いつつ、実際は「法律婚じゃないと国から守ってもらえない」と感じている。それでも婚姻届を出さないのは、やはり父親の意向が気になるからだ。

「父の会社を継いでいる私には財産があります。今は不動産の管理だけが業務なので、主婦業をできているんです。今すぐ結婚すると、私と比べてお金のない彼は『財産狙いだ』と両親から思われかねません。彼と母は何度か会っていますが、父は『会いたくない』と言うんです。ずっと一緒にいるつもりのパートナーだとは伝えているのですが……」

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こういうケースの多くは、可愛い末娘を手放すのが悲しい男親のワガママだったりするのだが、沙織さんは父親の本音を問いただしたわけではない。ファザコンを自認する沙織さんは、父親の気持ちをあれこれ想像して苦しくなったりちょっと嬉しくなったりしているのかもしれない。

しかし、親世代は先に他界するものだ。今、手をしっかりと握るべき人は誰なのかを沙織さんは考えたほうがいいと筆者は思う。親の顔色ばかり見ているうちに相手から愛想を尽かされるかもしれない。判断力に富んだ沙織さんが行動するべきときは近づいている。

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