「4代目プリウス」乗ってわかった真のスゴさ 試乗リポートを最速で公開!
スタイリングの印象は、初代プリウスから続く三角錐のフォルムを継承し、”プリウスらしさ”を保ちながら、「ミライ」と共通するイマドキの”トヨタらしさ”を付け加えた格好だ。全長×全幅=4540×1760mmのボディサイズは、従来と比べて60mm長く、15mm広くなり、室内もぐっとルーミーな印象を増した。
一方で、全高は20mm低められて、1470mmとなった。あわせてルーフの最も高いところをぐっと前に出すことで、より低く、セダン風のフォルムを得た。スタイリングの善し悪しは好みが分かれるところだが、写真で見るよりは立体的で、実車のほうがまとまりはいい。3代目ではソーラーパネルなどのオプションを設定して、エコ・コンシャスの高さを外観でもアピールしたが、4代目はクルマで勝負といったところだろう。
着座位置は低く、シートのホールド感も向上
運転席に乗り込むにあたって、このクルマが新しいTNGAのプラットフォームを採用していることを実感する。低重心を旨としたボディ構造によって、着座位置も普通のセダンと変わりない低さになっている。3代目まではミニバンの座席から見下ろすような高い着座位置になっていた。ペラペラだったドアの開閉音も、今回からは頼もしい音がするようになった。
運転席に座っても、3代目との差は歴然だ。これまで軽量化の旗印の下、シートの厚みやホールド感は犠牲になっていたといわざるをえないが、新型ではホールド感を増している。特に評判の悪かった後席の座り心地については、隔世の感がある。
まだナンバーが付く前ということもあって、今回、テストステージに選ばれたのは、レーシングサーキット「富士スピードウェイ」(静岡県駿東郡小山町)のショートコースと敷地内の外周路である。市販でのグレード設定は未発表だが、エントリーグレードとなるであろう195/65R15の厚みのあるタイヤを履いてニッケル水素電池を搭載する仕様と、215/45R17とスポーティなタイヤを履いてリチウムイオン電池を積む仕様の2車種の4代目に加えて、3代目が比較のために持ち込まれた。
まずショートコースにおいて、4代目最大のセリングポイントである走行性能を試す。センターパネルからフロア側に位置が変わったシフトヘッドをDレンジに入れて、アクセルを踏み込む。最高出力98ps/最大トルク142Nmを生む1800ccエンジンに72ps/163Nmの電気モーターを組み合わせたハイブリッド機構のスペックは、数字だけを見れば3代目と大きく変わったところがない。
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