もう当たり前になりつつある「折りたたみスマホ」 モトローラrazr fold投入で競争は新局面へ。アップル登場前夜の市場変化

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そして2026年9月にはアップルからもフォルダブルモデルが出てくると噂されている。アップルがこのジャンルに参入すれば、販売台数は数百万台を優に超えるだろう。フォルダブルスマートフォンの中でもトップシェアを取ることは有力視されており、そこからほかのメーカーがユーザーを奪い取るのは難しい。

「razr fold」はモトローラのハイエンドモデルを求めながらも他社に流れていたユーザーを拾い上げるだけではなく、同じく北米が主戦場のアップルに対して1日でも早く対抗製品を出したかったと考えられる。

半導体不足を乗り越えてもアップルがやるべき理由

アップルのフォルダブルスマートフォンの情報はまだ断片的なリークしかなく、実際に発売されるかどうかもわからない。特に2025年に発売した「iPhone 17」シリーズは世界各国で好調な売り上げを維持しており、通年のスマートフォン出荷台数でサムスン電子を抜きアップルが1位に躍り出た。

だが2026年9月に投入されるモデルにはやや暗雲が立ち込めている。AIブームによる半導体不足であり、昨年のように4つのモデルを同時に出すことは難しいかもしれない。またそれぞれの価格が上がる可能性も示唆されている。さらに2026年モデルの性能が2025年モデルとあまり変わらなければ、せっかくコストをかけて発売した新製品ではなく、価格を引き下げた「iPhone 17」シリーズのほうが売れまくる、という可能性もある。

新型iPhoneの性能については、2026年1月12日にグーグルとの提携を結び、アップルのAIシステム「Apple Intelligence」にグーグルの「Gemini」の中核となるAIモデルを使うことが発表された。スマートフォンのAI機能で出遅れていると指摘されていたアップルだが、この提携によりいっきに追いつくだろう。そして最初に対応するであろう、2026年新モデルは昨年以上の人気になるかもしれない。

Gemini
AppleもGeminiを採用(筆者撮影)

一方、半導体不足による本体価格の上昇は避けられないだろう。だからこそ、あえて高い価格で販売できる折りたたみ型iPhoneを高価格帯で販売しても、ユーザー側はそれを許容する可能性は高い。たとえばファーウェイが2024年、サムスンが2025年に発売した新しい形状の3つ折り型スマートフォンは、40万円前後という価格ながら、中国や韓国で販売初日に品切れになったほどだ。

新しいテクノロジー採用の製品を求める人の数はアップルユーザーの中に多い。各社から製品が出そろった今年こそ、折りたたみiPhoneの登場が現実のものになるはずだ。

山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト

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やまね やすひろ / Yasuhiro Yamane

香港在住。石油化学企業の製造・研究・国際貿易業務を経てからフリーのジャーナリストに転身。中国および海外のスマートフォンや通信事情に精通。取材範囲は自動車、スマートシティー、インダストリー4.0、リテール、デザイン、材料まで幅広い。年の大半を海外市場の市場調査および海外展示会・発表会取材に当てており、脚で稼いだ情報を武器とする。大手IT系メディアに定期的に記事を執筆するほか、海外通信事情などの講演も積極的に行う。

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