もう当たり前になりつつある「折りたたみスマホ」 モトローラrazr fold投入で競争は新局面へ。アップル登場前夜の市場変化

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これらのメーカーの中で、オッポ、ファーウェイ、オナーの製品は専用のスタイラス(ペン)を使った手書き入力にも対応している。PDFファイルに字入れしたり、イラストを描くときに便利な存在だ。しかし海外での販売現場を見ると、ペン入力についてはあまり話題にされていない。

これに対してモトローラは専用のスタイラス「moto pen ultra」も同時に発表した。ペンそのものはスリムな形状で持ち運びしやすく、専用の充電兼持ち運び用ケースに入れて充電を行う。フォルダブルスマートフォンは大きな画面を使って生産性を高める作業に向いており、スタイラスの利用を本格的にアピールするのは製品の本格展開を狙っているということだろう。

moto pen ultra
moto pen ultraで手書き入力(筆者撮影)

フォルダブルスマホは「普通」、今年は黒船が…

フォルダブルスマートフォンは2019年にサムスンとファーウェイが市場に投入したものの普及はなかなかしなかった。最大の弱点は本体の大きさで、たとえばサムスン電子が2020年に発売したモデル「Galaxy Z Fold2 5G」は折りたたんだ時の厚さが16.8mm、重量は285gもあった。普通のスマートフォンの1.5倍くらいのサイズ感だったのだ。

しかし2025年にはいると各社が薄型軽量化を実現。サムスン電子の最新モデル「Galaxy Z Fold7」は畳んだ時の厚さが8.9mm、重量は215gだ。ちなみに世界最薄モデルはオナーの「Magic V5」のホワイトモデルで8.8mm、217gとなる。

サムスン Galaxy Z Fold7
サムスン電子のGalaxy Z Fold7(筆者撮影)

「Galaxy Z Fold7」は日本を含むグローバル市場で前年以上の販売数を記録。オナーもこのモデルの海外展開を広げている。フォルダブルスマートフォンが普通のスマートフォンになった今、プラスアルファの機能を求め大画面を利用したい人にとって、無理なく選べる製品になったのだ。

モトローラはフリップ型の「razr」シリーズの北米展開が好調ではあるものの、よりハイエンドなモデルを求める顧客をカバーできていない。サムスン電子の次のフォルダブル新製品が出てくるのは2026年夏と言われており、それ以前にペン対応の薄型モデルで潜在ユーザーを一気に拾い上げたいところだろう。

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