「宿題やった?」という親の声がけが、子を"ゲーム依存"へ追い込む理由

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ゲームで問題行動を起こす子どもが直面しがちな最も厄介な問題は、親自身が子どもの失敗に関わることです(写真:すとらいぷ/PIXTA)
「宿題は?」「明日の準備は?」という親の声がけが、皮肉にも子供をゲーム依存へ追い込んでいるかもしれません。良かれと思って子供の責任を肩代わりするほど、子供は自立の機会を失い、無責任でいられる世界へ逃避します。本稿は『なぜ、子どもはスマホやゲームから離れられないのか~わが子をゲーム依存にしない親子コミュニケーション~』より一部抜粋・編集のうえ、親子関係を蝕む「責任の不均衡」の正体に迫ります。

責任の放棄と失敗から学ぶ

育児におけるゲーム問題に圧倒され、途方に暮れているのは、あなただけではありません。あなたの友人はこういった問題を積極的に語ろうとはしないかもしれませんが、多くの親がこれらの大きな問題や複雑な気持ちに悩んでいます。

ゲームで問題行動を起こす子どもが直面しがちな最も厄介な問題は、親自身が子どもの失敗に関わることです。子どもに失敗させたくないと思うのは、全く当然であり、親は長い間、子どもを失敗から守る責任があるという考えをもとに行動してきました。

おそらく、「子どもの失敗は、ひいては親自身の失敗でもある」とも感じているでしょう。誰もこれらの問題に直面したくないのです。

私は学校の保護者会で公演をするとき、いつもまず「子どもとの関係において、権力を握っているのは誰ですか?」と質問します。もちろん、ほとんどの親は「自分が権力を握っている」と答えます。

しかし、「時間どおりに物事を終わらせる責任は誰にありますか?」と質問すると、ほとんどの親は「それは子どもの責任」と答えます。

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