“切り餅特許戦争”が第2ステージへ 越後が新たに提訴、サトウも反撃に自信満々

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願ってもない好機ととらえるサトウ陣営

ところが、サトウの反応はこういった知財の専門家の反応とは異なり、提訴は願ってもない好機ととらえている。

 「日の目を見なかった大量の証拠を出す機会がこんなに早く訪れるとは思わなかった。また一から特許侵害などしていないということを主張し、今度こそ余すところなく、可能な限りの立証を行い、必ず証拠捏造の汚名をそそぐ」(佐藤元・サトウ食品社長)と意気込む。

サトウが知財高裁で逆転敗訴を喫した理由の1つとされているのが、サトウによる証拠捏造疑惑である。越後のサイドスリット入りの切り餅が発売されたのは03年春。

 サトウはその前年の02年秋、イトーヨーカ堂向け限定で、上下面十字スリット入りの切り餅を発売、当初の約1カ月間だけ、サイドに1本のスリットを入れていた、だからサイドスリットはウチのほうが1シーズン先に出している、というのがサトウの主張だ。

越後の特許をサトウが侵害しているとしても、越後の特許出願よりも先にサトウがサイドスリット入りの製品を開発していれば「先使用権」が認められ、損害賠償請求は認められない。

実際、社内に保管していた当時の餅を公証人が確認、公正証書にしたものを裁判では証拠として提出しているのだが、知財高裁の担当裁判官は、公証人が確認したという餅が後日捏造されたものであると疑った可能性が極めて高く、この捏造疑惑が全体の判断を左右した可能性もまた極めて大きい。

中間判決に「捏造」という文言は登場しないが、判決文を素直に読めば、大抵の人が「裁判官が捏造を疑った」と読み取れる。

 

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