スギちゃんみたいにワイルドでなくていい… 一発屋芸人・山田ルイ53世が行き着いた、自分の心の中の「とろ火」をキープする生き方
噂には聞いていたが、どんなオファーをも引き受ける……。その名に恥じぬ、ワイルドな男であった。
「できない」と伝えても案外困らない
できないことに対して「できない」と素直に言ってしまっても、実は案外困らない。そもそも、自分がどうあがいても身に付けられないスキルを有している人は世の中にいくらでもいる。
筆者が芸能界に入ったのは、「芸人くらいしかなれるものがない」という消極的な理由からだったが、基本的には、華やかな世界に憧れて足を踏み入れるケースが多いと思われる。
そういう人間は、朝までの飲み会にもむしろ喜んで参加するだろう。聖火ランナーよろしく、「自分の頑張りを見てくれ!」と走れるような人のほうが、芸能界でバリバリの第一線で仕事を続けるのには向いているのかもしれない。
ただ、そうでなくても、筆者のようにかろうじて生きていくことはできる。シャキシャキの野菜スティックみたいにかっこよく素敵に生きられなくとも、しんなりと、おひたしみたいな生き方があっていい。
一方で、自分への期待や自尊心は、完全になくせるわけでもない。なくせたと思っても、実は心の奥底では小さな火が灯り続けている。これはもう、生理現象に近いものだろう。
生きている以上、命がある以上、爪や髪の毛が伸びるのを止められないのと同じように、自分への期待や、もっとできるはずだという思いは、おこった炭のごとくずっと心の中に赤々とあり続けるのだ。
とすれば、重要なのは、いかに、心の中を「とろ火」でキープするか。自分の限界、能力がわかってきたこの年なら、燃えさかることなく、静かにコトコト過ごす日々もまた、悪くない。
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