イラン全土で現政権への抗議活動が拡大、もし革命が勃発すれば世界の地政学とエネルギー市場を一変させる重大な転機に

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米国やイスラエルが攻撃すれば、イラン政府の立場を強め、抗議運動の主張を減じる可能性すらある。実際、6月にはイスラエルと米国による爆撃が国民の愛国心を高めた。

ブルームバーグ・エコノミクスの中東アナリスト、ディナ・エスファンディアリ氏はイランが2026年末までに現在の体制のまま存続する可能性は低いとみている。最も可能性の高いシナリオは、体制を大部分維持したままの指導層交代か、イラン革命防衛隊によるクーデターだ。後者は、聖職者ではなく将軍が率いる組織という性質から、社会的自由はやや拡大するものの、政治的自由は制限され、対外的にはより軍事的な政策となる可能性があるという。

同氏は「崩壊は当面起きそうにない」と述べ、革命が起きる可能性はまだかなり低いとの認識を示した。「隣国イラクやシリアで混乱が高まったのを見て、イラン人は混乱を恐れている。もっと重要なのは、政府が厳しく弾圧している点だ」と語った。

大規模な暴力が起きる可能性

心臓外科医出身で体制内でも比較的穏健派とされるペゼシュキアン大統領は11日、悲劇に見舞われた家族に哀悼の意を表し、「共に手を取り合って問題を解決しよう」と国営テレビで訴えた。

だが多くの抗議者が大統領の言葉を信じる可能性は低い。より強力な存在である最高指導者と治安部隊のメンバーは、死刑をちらつかせながら、これまでのように残酷な力で対応する用意があることを明らかにしている。

元CIA分析官のアッシャー氏は「体制の崩壊が美しいものになるとは思わない。短期的には、少数民族や一部の州が自治を求めて国が分裂する可能性がある。イラン革命防衛隊は体制を守るために激しく戦うとみられ、大規模な暴力が起きる可能性が高いと思う」と語った。

著者:Paul Wallace

ブルームバーグ
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