PTA「任意化」する学校増、保護者の満足度上がる傍ら《運営が成り立たない…元に戻そうという動きも》その前に考えたい「コア型PTA」の選択肢
一方で、移行に伴う会員数の減少により、「役員や委員を担う人がいない」「行事運営が難しい」といった切実な悩みが浮き彫りになっている。それでも組織の枠組みだけは残り、「何のために続けているのかわからない」という戸惑いの声が聞かれるようになった。
さらに、「任意加入制にした結果、運営が成り立たなくなったから、元の自動加入に戻すべきだ」といった、時計の針を巻き戻すような議論が一部で起き始めているのも事実だ。
こうした状況の中、PTA改革の実践者であり『PTAアップデート』の著者でもある下方丈司(しもかた たけし)氏は、会費も会員も設けない「コア型PTA」という新しい組織のあり方を提示している。
下方氏は、名古屋市立吹上小学校PTAで、2014年度から19年度の6年間にわたり会長・副会長を務めた。委員・委員会を廃止し募集して集まった人だけで活動する「活動エントリー制」の導入、入退会自由の周知と手続きの導入など、「強制のないPTA」を目指して試行錯誤を重ねてきた。
また、名古屋市立小中学校PTA協議会の役員として、「PTA運営ガイドライン〜これからのなごやのPTA〜」の制作にも携わり、単一校の運営だけでなく、制度設計の側からもPTA改革に関わってきた数少ない実践者だ。
会費も会員も設けない「コア型PTA」という選択
「コア型PTA」の最大の特徴は、従来のPTA運営を支えてきた「加入・非加入」「会員管理」という前提を、意図的に外している点にある。
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一般会員を置かず、会費も徴収しない。
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有志の保護者や教職員がコアメンバーとなって運営する。
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取り組みごとに参加を呼びかけ、関与は全て主体的な選択に委ねる。
「これまでは会費を払って“会員”になる形でしたが、逆に、会費をなくしてしまえば会員という概念そのものがなくなり、より自由に活動できるのではないでしょうか。コアメンバーで運営するため、役員・委員の選出もありません」(下方氏、以下同じ)


















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