カメレオンを飼育するということは、生餌を飼育すること。そこから、自宅でカメレオンとコオロギを飼育する生活が始まった。1頭のカメレオンを飼育するためにかかる1カ月のエサ代は、3000円程度だ。
「コオロギ飼育で一番問題なのは、鳴き声なんです。カメレオンはまったく鳴き声を上げないのに、コオロギはうるさいんですよ」
自宅に届く、大量のコオロギ入り段ボール……。通販サイトで、「生餌 コオロギ」と検索して表示される画像に耐えきれるか、まずは試してみるといいかもしれない。
山村さん一家が「かーくん」を選んだ理由
パンサーカメレオンのかーくんは、お迎えしたときすでに2歳を過ぎていた。飼育下でのパンサーカメレオンの寿命が3年から5年程度といわれているため、けっして若いとはいえない。かーくんは、臆病で人に対してすぐに威嚇してしまうため、売れ残っていたのだ。
「みんな、すぐに怒る子よりもおとなしい子のほうがいいし、若いほうが一緒にいる時間も長くなるでしょうから」
販売されているカメレオンには、その入手ルートによりいくつか種類がある。野生の個体を捕獲した「ワイルド」、飼育環境下で産卵された卵から生まれた「CB」がその代表例だ。「ワイルド」は捕獲後販売されるまでの期間が短いため比較的安価、CBは、卵から孵化させて販売するまで飼育する手間がかかるため、その分高価になりやすい。
また、生まれたときから人の手で育てられるCBは、ワイルドよりも人慣れしやすいといわれている。
かーくんは、「ワイルド」のカメレオンだった。ワイルドのカメレオンは、販売前に体内の寄生虫を駆虫する処置が必要になることが多い。かーくんの場合、そのための処置が人に対するトラウマとなってしまったのだという。
人が嫌いですぐに威嚇する。年齢もある程度進んだかーくんを、なぜわざわざ選んだのか。山村さんから返ってきた答えは、意外なものだった。
「やっぱり、これから一緒に過ごしたいと思う相手って、扱いやすいとか、年齢が若いとか、そういう選び方はしないんじゃないですか?」



















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