不器用で一生懸命で、精神年齢は2~3歳児程度。ポーカーフェイスに見えて、考えていることは色や尻尾から“だだ漏れ”だ。
カメレオンと言えば、忍者のようにどんな場所にも溶け込み、獲物を仕留める凄腕ハンターではなかったのか。
今回は、「変幻自在の凄腕ハンター」のイメージが180度変わる、カメレオンのお話。
視線を感じてフリーズ、漫画のようにわかりやすい
爬虫類は、ガラスケースに入れてその原始的な形態美や無駄のない機能美を楽しむ、観賞用ペットだと思っていた。特にカメレオンは、体表の色が変わるという性質から、より観賞用のイメージが強い。
「『ふれあい』の意味で考えると、犬や猫とほとんど変わらないんですよ」
母、妹と3人で関西圏に暮らしている山村さんは、カメレオン飼育を始めてまずそのことに驚いたという。
最初にカメレオンに興味を持ったのは、妹だった。
「我が家はみんなアレルギー持ちで、ペットを飼いたくても毛や羽のある動物は飼えなかったんです。そしたら妹が、カメレオンを飼いたいと言い出して」
確かに毛も羽もないが、世間的に爬虫類は2:8程度で好き嫌いが分かれるだろう。筆者の周りでも、「好き派」はかなり劣勢だ。はたして自分はかわいいと思えるのだろうか。確認するために、家族で東京にあるカメレオンカフェへ行ってみた。
初めてカメレオンを見たとき、そのビジュアルの美しさに圧倒された。特に山村さんの目を引いたのは、「パンサーカメレオン・アンビローブ」という種類だ。
保護色というには目立ちすぎる鮮やかな体色は、到底自然界の色とは思えない。「色彩の魔術師」と呼ばれたアンリ・マティスの絵画のように、原色でまぶしい色彩を放っていた。



















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