「仲が良い」のに成果が出ないチームの共通する1つの理由
本書では、合意形成にかかる負荷を次の数式で定義しています。
組織の摩擦μを下げるには、単に話しやすいだけでなく、メンバーの頭の地図を一致させ、情報の解釈のズレをなくさなければなりません。共有認知が揃ったチームでは、一言伝えただけで意図が正確に伝わり、確認のためのメールや会議が劇的に減ります。この地図を揃えるためには、以下の4つのレイヤーで情報を整理することが有効です。
「なぜこれをやるのか」というWHYを、腹落ちするストーリーとして共有する。
部門ごとの目標や評価基準を見える化し、数字の解釈を共通化する。
誰がどこまで決めるのかを明確にし、ボールが宙に浮く時間を減らす。
用語の定義を揃え、誰もが単一のソースを指差せる状態を作る。
失敗を通じて共有認知を更新し続ける
共有認知を深める最も強力な実践は、失敗をチームの教訓へと昇華させることです。
単なる犯人探しではなく、「未来に同じ状況が来たらどう対応するか」という具体的な行動指針を書き出す。失敗を摩擦ではなく推進力に変え、地図の危険標識としてチーム全体で共有するのです。
マネジメントが罰ゲームになってしまう真の理由は、リーダーの資質ではなく、この「地図のズレ」から生じる見えない摩擦にあります。仲が良いだけのチームを、自律的に成果を出し続ける組織へと変える。その鍵は、心理的安全性だけではなく、情報の共有認知をアップデートし続ける技術にこそあるのです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら

















