市の中心に戻るには、八幡坂の下を走る路面電車の利用が便利です。函館山のふもとに位置する途中の「十字街停留所」付近は、本作のロケ地となりました。路面電車を貸し切って撮影された緊迫のシーンは、函館市電の全面協力の下で実現しています。
函館ベイエリアで勃発する「朝食戦争」
函館駅前を過ぎ、路面電車で湯の川方面に向かうと、20分ほどで「五稜郭公園前」停留所に到着します。五稜郭は、言うまでもなく函館山と並ぶ函館を代表する観光地の1つで、本作でも「箱館奉行所」跡のある五稜郭公園が登場します。
また、五稜郭タワーの前の人気回転寿司店「旬花」では、福山さん演じる「皆実」が美味しそうに寿司を頬張るシーンが撮影されました。
函館の食は、今やグローバルな人気を誇るコンテンツ。市内の各ホテルが朝食バイキングでその食の魅力を追求し続けています。
特にベイエリアに位置する「ラビスタ函館ベイ」や「函館国際ホテル」、そして「センチュリーマリーナ函館」の3つのホテルでは、豪華さを競い合った結果、いつしか「函館朝食戦争」と呼ばれ盛り上がるようになりました。
『コナン』や『ラストマン』など、人気シリーズ作のメインロケ地となった函館市。これによって同市にはどのような影響が出ているのでしょうか。
函館市の発表によると、『コナン』が公開された24年度においては、市への観光客入り込み数は初めて600万人を超え、前年比13.9%増の602万2000人(推計値)だったと発表しました。
これは北海道新幹線の開業効果が出た16年度の560万7000人を大きく上回りました。
宿泊客数も延べ472万7000人と過去最多を記録しています。特に顕著だったのは外国人宿泊客数で、前年比51.9%増の56万8000人となり、これも過去最多。


















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