"あの食材"がチョコになる? カカオ豆「1年で4倍に急騰」で熱視線、イオンやあじかんも動きだす《代替チョコ》驚きの最新事情
投機的な動きも指摘されるが、本質的な要因はカカオ産地にある。世界のカカオ生産量の6割以上を占めるコートジボワールとガーナを中心とした西アフリカで、23年から24年にかけてカカオ豆の収穫量が減ったのだ。
第1の要因は気候変動にある。天候不順によって干ばつと大雨が繰り返され、新たな病害虫やカカオの病気が増えてしまった。
第2に、主要産地が抱える社会的問題がある。多くのカカオ農家は生活水準が低く、栽培・加工技術を学ぶ機会が少ないため、収量や品質が安定しにくい。さらにガーナでは違法な金採掘が広がり、より収入の見込める金の仕事へ人が流れたり、農園が破壊されたりしている。
第3の要因は後継者不足だ。重労働で収入が安定しないカカオ生産から若い世代が離れつつある。農園が引き継がれなければ、生産の低下は避けられない。
こうした複合的な要因から、カカオの価格高騰は一過性のものとは言い切れないのだ。
ごぼうにエンドウ豆… 新商品が相次ぐ「代替チョコ」
「カカオショック」に直面する中で、少なからぬ日本企業が対策に動き出している。
業務用チョコレート大手の不二製油は、ミルクチョコレートそっくりの業務用素材「アノザM」を開発。25年3月に発売した。キャロブ(いなご豆)とエンドウ豆を原料としているため、ナッツのようなニュアンスが若干あるが、風味や口どけはチョコレートとほとんど変わらない。
キャロブでフルーティーさ、エンドウ豆でロースト感やナッティーさを補い、チョコレートらしい風味を設計。植物性油脂の知見を生かして「30度以下では固体、口中温度で溶ける」というココアバターが持つ特性を、パーム油やヒマワリ油などの独自配合で再現した。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら