「金利300倍」に急変 知らなきゃ損する"預けっぱなし預金"の賢い見直し術
今回、大手銀行の金利引き上げは2月2日に行われるところが多いため、利息の付与がそれ以降であれば、2月2日以降の利息については、自動的に引き上げ後の金利で計算されます。
利息計算の区切りは2月の第2土曜日や第3日曜日などとされていることが多いため、次回の利息付与時に、引き上げ後の金利で受け取れる利息は半年分のうち2~3週間分に限られます。
しかしその次の8月の利息付与になると、半年間の預金残高がすべて引き上げ後の金利で計算されるため、金利引き上げで利息が増えた実感をより得られるようになるでしょう。
定期預金の金利も引き上げへ
普通預金よりも一般的に金利水準が高い定期預金も、各行で引き上げが予定されています。具体的な引き上げ水準は執筆時点(12月23日)ではまだ公表されていませんが、日銀の利上げを受けて、定期預金金利に影響を与える長期金利(新発10年物国債利回り)は一時2.1%と、約27年ぶりの水準に上がっています。
長期金利は金融緩和策の転換以前から上昇傾向が続いており、定期預金もそれに連動して少しずつ上昇してきました。過去の推移をみると、主要銀行の1年満期の定期預金金利の平均は2年前の12月が0.005%、昨年12月が0.126%、今年12月が0.259%でした。
100万円を預けた場合の利息額は、50円→1260円→2590円と、2年間で50倍に増加しています。普通預金と同様に20.315%の税が天引きされるため手取り額はそれよりも少なくなりますが、それでもすでに短期間でかなり増えたことがわかります。
今後、各金融機関が定期預金金利をいくらとするのかはまだわかりませんが、普通預金が来年2月から年0.3%に引き上げられる前提から考えると、少なくともそれ以上にはなるはずです。


















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