「金利300倍」に急変 知らなきゃ損する"預けっぱなし預金"の賢い見直し術
金利上昇により、預金とともにメリットが高まっているのが個人向け国債です。長期金利の上昇により2022年ごろから適用利率が上がり続けており、特にここ1年の伸びは顕著です。
個人向け国債には「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3種類があります。このうち10年満期で半年ごとの変動金利タイプの「変動10年」の過去の適用利率を見ると、昨年12月に募集されたとき(第177回)は年0.71%(税引前)でした。半年ごとに付与される利子は金利上昇につれて0.71%→1.00%→1.23%と上がっています。
今月末まで募集されている「第189回」で、来年1月に初回付与される利息の適用利率も1.23%です。個人向け国債も利息に税がかかるため、手取りの利率は0.98%になりますが、キャンペーン金利の定期預金を除けば、預金金利よりも高くなっています。今後、長期金利がさらに上昇すれば、個人向け国債の利率も上がる可能性があります。
個人向け国債は元本と利息が国により保証されており、1万円から購入可能という点で、元本割れしたくない、気軽に始めたいというときに運用手法の一つとして活用できる商品です。
最低金利が保証されている個人向け変動10年国債
原則として、発行後1年以降は中途換金が可能で、直近2回分は差し引かれるものの、利息も受け取れます。「変動10年」の場合は半年ごとに利率が見直されるため、金利の上昇局面では保有中に利息が増える期待ができます。
さらに、年0.05%の最低金利が保証されているため、将来に再び低金利局面になった場合にも「ゼロ金利」を避けられるという特徴もあります。預金以上の金利、かつ安定性を確保したいときに活用できます。
金利上昇により、個人のお金を増やすための戦略は変わりつつあります。今後の動向を注視しながら、ニーズに合った金融商品を選択することが重要です。
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