「金利300倍」に急変 知らなきゃ損する"預けっぱなし預金"の賢い見直し術
長期金利は特に12月に入ってから急上昇しているため、大幅に引き上げられる期待もできます。少しでも高い金利で預けたい場合には、手持ちの現金や普通預金を、金利の引き上げ後に定期預金へ預け替えるのもよいでしょう。
ただし、定期預金の多くは普通預金と違って固定金利であることには留意が必要です。利息額の計算に用いられる金利は、預けたときの金利水準が満期まで適用されます。
近年の長期金利の上昇傾向や、この先も日銀の追加利上げが見込まれている状況下では、定期預金の金利も今後、短期間に繰り返し引き上げられる可能性があります。
そうなると、今、長期間の定期預金に預けてしまうと、たとえ今後金利が上がっても利息は増えません。金利上昇のトレンドに合わせて預金利息を増やしたい場合には、1年や6カ月など短期間の定期預金を選ぶのが有利です。
定期預金は通常、満期を迎えると自動的にその時点の金利で更新継続されるか、解約されて普通預金に入金されます。そのため、そのときの金利水準を見て、同じ定期預金を続けるか、別の定期預金や普通預金を選び直すか、有利な方法を検討するとよいでしょう。
変動金利型の定期預金もある
一部、半年ごとに金利を見直す変動金利型の定期預金の場合は、普通預金と同じように、金利が上昇したときには預けたままでも預け入れている残高に対して自動的に引き上げ後の金利で利息が付与されます。
すでに5年満期や10年満期など長期の定期預金に預け入れている場合には、解約してから金利の高い預金に預け替えることもできます。
ただし、満期前に解約すると利息に「中途解約利率」が適用され、預け入れたときに約束されたよりも低い利率で計算されるため、受け取れる利息が少なくなってしまうので注意しましょう。


















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