レースで「ブロッコリーやピザ」を表現 相場の2~3倍でも『近沢レース店』のタオルハンカチが飛ぶように売れる納得理由

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近沢レース
入手困難の「近沢レース店」のタオルハンカチ。「生産キャパシティーの限界。もう日々全力で作っています」と社長の近澤匡祐氏は話す。※写真の商品は販売終了しています(撮影:梅谷秀司)
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物価高騰に関する話題が多かった2025年において、相場の2~3倍の価格ながら、30~40代女性を中心に大ヒットしたものがある。横浜・元町の老舗レース店「近沢レース店」のタオルハンカチだ。今年創業125周年を迎える同社のヒットの裏側を追った。※記事内の商品は現在販売していないものも含まれます。

後編:『別業界の3兄弟が合流「老舗レース店」大化けの裏側

コレクションしたくなるビジュアル

タオル地で作られたハンカチ、いわゆるタオルハンカチは、通常のハンカチよりもカジュアルながらも吸水性に優れ、近年はハンカチ売り場の過半数を占めるほどの人気アイテムだ。

価格も数百円程度で入手できるものが主流で、濡れた手や汗を拭いたりすることはもちろん、何かとタオルの出番が多い子育て中の30~40代女性の必需品となっている。

特に、物価高が直撃する子育て世代において、嗜好品とはいえ消耗品でもあるタオルは安く抑えたいものの1つ。しかし、今治製タオルのふちにぐるりと一周レースを施した、横浜・元町の老舗レース店「近沢レース店」のタオルハンカチは、価格が1430~2200円(税込)と一般的なタオルハンカチの相場の2~3倍ながら、とにかく入手困難を極めている(※商品によっては、今治製タオル以外のそれぞれに適したものを使用している)。

毎月発売される「シーズンタオルハンカチ」は、発売日にはオンライン上に数万人の整理番号待ちが発生し、コラボ商品が発売されると完売を繰り返す。コロナ禍初年度の2020年に落ち込んだ売上高は、2024年にコロナ前の2倍まで回復、そして2025年はさらに2024年の2倍を見込むという。

タオルハンカチの種類は主に、シーズン問わず店頭に並んでいる「定番タオルハンカチ」、毎月発売される数量限定の「シーズンタオルハンカチ」、そしてさまざまな企業とコラボしているコラボタオルハンカチなどがある。

全ラインナップに共通する最大の人気の秘密は、まずコレクションしたくなるようなそのビジュアルだろう。

「タオルハンカチ」「レース」という文字から受ける印象と実物には、かなりギャップがある。

例えば、2026年春夏シーズンタオルハンカチ「ブロッカリ」。タオルの周りをぐるりと囲むのは、レースで繊細に表現されたブロッコリーとカリフラワー。モリッとした野菜の質感まで表現された細かい技が光る。

2026年春夏シーズンタオルハンカチ「ブロッカリ」(写真:近沢レース店)
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