レースで「ブロッコリーやピザ」を表現 相場の2~3倍でも『近沢レース店』のタオルハンカチが飛ぶように売れる納得理由
同じく、2026年春夏シーズンタオルハンカチ「ピッツァ」は、真っ赤なトマトソースやフレッシュバジル、チーズまでをレースで表現した遊び心溢れる1枚だ。「Buono!(おいしい)」と添えられた文字も楽しい。
また、折り鶴、茶道、富士山など“和”をイメージした新定番「和LACE」も完売を繰り返す人気シリーズだ。
真っ赤なタオルのふちに、お相撲さん、紅白梅、おにぎり、日の丸、扇子のレース。少し大きめのモチーフレースには、霞たなびく富士山、太陽、松、鳥居、お寿司が鮮やかな色で表現された「どすこい日本」は、見ているだけで楽しくなる。
色も、テーマも、従来のレースのイメージを大きくくつがえす。
レースの歴史を紐解くと…
「レースといえば花というのは固定観念。レースの歴史を紐解くと、絵画とコラボしていたり、有名な建築家からデザイン提供を受けていたり、イソップ童話をトレースしていたりする。そもそも、レースはいろいろなアートと融合してアウトプットする力を持っている。
また、レースといえば白だが、それはバラの花などを色付きのレースで表現するとランジェリー感が出てしまうため。しかし、表現しているコンテンツが変われば、その問題は解消される」
そう話すのは、近澤レース店社長の近澤匡祐(ただすけ)氏。1901(明治34)年創業に横浜・元町で創業した近沢レース店の5代目だ。
もちろん、タオルハンカチそのものの使い心地、品質もリピーターが生まれる理由だ。
レースはポリエステル製で洗濯機で洗えるため、特別なお手入れは不要で日常使いできる。今治製タオルの表面はパイル地をカットしたベルベット状になっており、なめらかで吸い付くような手触りには高級感が漂う。
だが、「このクオリティーを担保して、タオルの表面を加工する技術を持っているのは1社しかない。レースを縫いつけるのも技術が必要で、今は人材育成の真っ最中」(近澤社長)だという。


















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