令和の高校生「進路は正直なんでもいい」理由。スマホ世代特有の"選ばない"生き方とは?

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自分は、今の高校生の進路選択が、このサジェスト機能と非常によく似ていると感じています。

  • みんなが選ぶ平均的な大学
  • 親が勧める無難な学部
  • 安全圏の受験校
  • 偏差値的に「届いている」進路

これらは失敗確率が低い。しかし同時に、人生を変えるほどの成功も望めません。サジェスト的な選択に慣れてしまうと、人は「外れ」を極度に恐れます。しかし、外れを恐れすぎると、“当たり”には永遠に出会えないのです。

大外れの動画を踏まなければ、大当たりの動画には出会えないように、進路もまた、小さな失敗を積み重ねないと大きな成功には辿り着けません。

必要なのは、正解ではなく「回り道」

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今の高校生は、進路選択において、ある意味とても賢く、合理的です。しかしその合理性は、人生を豊かにするチャンスを奪う“毒”にもなり得ます。人は自分で悩んで、自分で選んで、自分で責任を負うことで初めて成長します。スマホが提示する“正解っぽい情報”に従うだけでは、そのプロセスを経験できません。

今、大人に求められているのは、正解を教えることではなく、問いを投げ続けること。生徒が迷う時間を奪わないこと。選ぶ苦しさから逃げずにすむよう、伴走すること。

人生はスワイプでは決まりません。どれだけアルゴリズムが進化しても、最後のボタンを押すのは自分自身です。合理的で“毒にも薬にもならない”進路選択が普通になってしまった時代だからこそ、子どもたちが「自分の人生を選ぶ力」を取り戻すことが、これからの教育の最大の課題なのだと思います。

西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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