令和の高校生「進路は正直なんでもいい」理由。スマホ世代特有の"選ばない"生き方とは?

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「自分の人生なんだから、自分で決めなよ。自分がやりたいことが一番大事だぞ」とアドバイスしても、「はあ、でも正直、なんでもいいんですよね」というようなスタンスで聞く生徒も多い。

それに、決めるのは簡単でも、後から「やっぱりこっちにします」と変えてしまうケースも多く、進路がブレブレの生徒も多いといいます。これはこれで大変ですよね。

現場の先生たちは、こういう「自分の進路を真剣に考えない生徒」に対してどうアプローチすればいいか悩んでいるということなのです。

なぜ、彼らは「選ばない」という選択をするのか。その背景には、スマホ世代特有の思考習慣が深く関係していると僕は考えています。

高校生に問いかけると、進路を考えた経験が「0回」

自分は全国の学校で講演する機会をいただいているのですが、そこで毎回、生徒たちにこんな質問をします。

「君たちは、自分の人生について“本気で”考えたことが何回ある?」

最近この質問をすると、住んでいる地域に関係なく、進路選択を目前に控えた高校2・3年生であっても、「0回」という答えが続出します。

本当は、大学選びも、職業選択も、自分自身の“好き・嫌い”と真正面から向き合わなければ答えは出ないはずです。ところが、彼らはそこに踏み込まない。

これは、スマホ世代特有の事情が関係しているのではないかと考えています。

今やスマートフォンが普及して、いろんな情報に早いうちから触れられるようになりました。そしてSNS上では、いろんな人生のメリットとデメリットが目まぐるしく伝えられるようになっています。「この仕事は儲かるけど激務だ」とか「この仕事はやりがいはあるけど給料が安くて大変だ」とか、プラスの情報だけでなくマイナスな情報も得ようと思えばいくらでも得られるようになっています。

仮に、小説に対していい批評ができる人がいたとしましょう。その人は、小説に対して深い知見を持っていて、様々な作品に対して「ここがいい」「ここがダメだ」と考える能力が高いです。では、この人はいい作品を自分の手で作ることができるでしょうか?

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