四季報最新!全3876社を読破した編集長が最速解説する「新春号」の注目業界&テーマ 日本株はこれからどうなる?

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――注目の技術やテーマ関連のキーワードから調べていく、そんな形で銘柄を探していくのも面白そうですね。

会社四季報 2026年1集・新春号
『会社四季報 2026年1集・新春号』(東洋経済新報社)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

キーワードという点では、今回「AEO」(AI検索対策)も気になった単語でした。

従来、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索順位を上げるものとしてはSEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)が主流でしたが、最近は検索エンジンによる検索結果ではなく、AIに直接回答を求めるAI検索が増えてきています。そこで、AIによる回答に自分のコンテンツが採用されるようにする技術としてAEO(Answer Engine Optimization)に注力する企業が増えてきているようです。

――まだ始まったばかりでこれから加速するのかなと思いますが、この関連の銘柄としてはどんなものがありますか。

たとえば、フィードフォースグループ(7068)はてな(3930)などで、今回の四季報でAEOやAI検索に関する記述がありました。今後、ほかの会社でも増えていくのか注目してみたいところです。

株主還元の実績の確認にも便利に使える

――編集長が最初話されたように、新春号、いろいろと新しい発見の多い号だと思いました。

ほかにも「値上げで明暗が分かれた企業」や「訪日客消費の変調」など、私から見て気になる変化はほかにもいくつかありました。今回の新春号をめくりながら、ぜひチェックしてみていただけるといいかと思います。

また新春号は、3月決算企業の権利確定日である来年3月末に向けて、株主還元の実績を確認するという形でも便利に使うことができます。今号では株主還元に関する特集企画も収録していて、過去10期の増配、減配、配当据え置き、無配の回数を集計しています。このあたりは証券会社などプロの方からも注目されている情報でもあります。個人投資家の方もぜひ活用してみていただけたらと思います。

島 大輔 『会社四季報』編集長

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しま だいすけ / Daisuke Shima

慶應義塾大学大学院政策メディア研究科 修士課程修了。2006年に東洋経済新報社入社。書籍編集部、週刊東洋経済編集部、会社四季報オンライン編集部などを経て、2019年1月に『会社四季報』副編集長、2021年4月より『会社四季報プロ500』編集長。2024年7月より『会社四季報』編集長。

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内田 まさみ フリーアナウンサー、ライター

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うちだ まさみ / Masami Uchida

1998年ラジオNIKKEIに入社し、「経済情報ネットワーク」「東京株式実況中継」などの番組を担当。フリー転身後は、アナウンサー業に加え、 雑誌や新聞などでの執筆活動や、ディレクターとして番組や音声コンテンツの制作も手がける。 著書に『FX 億トレ!7人の勝ち組トレーダーが考え方と手法を大公開』。

 

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