「エジソンとイーロン・マスク」の"意外な共通点" 発明王が真に才能を発揮したのは《広報戦略》だった
「ひらめきのエジソン」はただのイメージ?
1931年に死去するまでに、トーマス・アルヴァ・エジソンは史上最多の特許を取得していた。そのやり方はピラミッドを建てたエジプトのファラオと同じで、実際の作業は人にやらせ、完成品に自分の名前を貼りつけたのだ。
それほど悪いことではないのかもしれない。「独立した産業研究所」のコンセプトを「発明」したのはエジソンだし、今の私たちが当たり前に使う便利な製品のほぼすべてを生み出したのはその研究所だと、現代のエジソン・マニアは持ち上げる。
ただし、天啓のようなひらめきに次から次へと恵まれた孤高の天才というエジソンのイメージは作られたもの。「生まれてこの方、アイデアが浮かんだことは一度もない」と、本人も言っている。
代表作でさえ、そのほとんどは彼が愛を込めて「発明工場」と呼んだメンローパーク・エジソン研究所で働く数十、数百、数千という従業員の共同作業の賜物だった。エジソンといえば電球だが、その電球でさえ、厳密にはエジソンの発明品ではなかった。

















