「計画通りに進まない」「想定外のトラブル」 コーヒーの専門家が産地で見た"驚きの光景"
自分で栽培してカフェ運営まで実施
またエクアドルでは、グアテマラやキューバのように、国としてコーヒーを管理する動きは乏しいです。つまり、国からのコーヒーセクターに対する大きな支援というものがない状態なのがエクアドル。そんなエクアドルのコーヒーサプライチェーンがどうなっているかというと、他国で見られるような、生産者ー加工業者ー輸出業者といった形態ではありません。
そうではなく、生産者が加工業者にもなり、輸出業者にもなったりします。つまり、自分で栽培して、自分で輸出してしまうというユニークなコーヒーサプライチェーンが形成されています。しかも、彼らは、自分たちで焙煎し、カフェを運営し、販売も自分たちで行うことが多くあります。
その国のメンタリティやコーヒーセクターに対する国の対応の違いによって、いろいろな変化がある中、その変化をモノともせずに柔軟に対応しているのが産地で暮らす人々だったりします。
好奇心を持って相手の文脈を理解しようとすること。良い意味で期待値を下げながらも、感受性豊かに関わり続けること。専門外の領域にも関心を広げること。コーヒー産地での経験が教えてくれたこれらのマインドセットは、グローバル化が進む現代のビジネスシーンにおいて、ますます重要になっていくはずです。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら