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「計画通りに進まない」「想定外のトラブル」 コーヒーの専門家が産地で見た"驚きの光景"

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  • 山本 博文 株式会社坂ノ途中 事業開発責任者
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もう一つ、産地での経験から学んだのが「良い意味で期待値を下げる」ことの重要性です。

部下がミスをしたときに「イラッと」するのは、その人に対して「普通このぐらいはできるだろう」という期待があるからです。しかし、過度な期待はお互いにとってプラスになりません。しっかりと指摘しつつも、心のどこかで「まぁ、しょうがないよね」と思えるバランス感覚が大切です。
自分自身がミスをしたときも同様に、しっかり反省しつつ「やらかしちゃったねー」と笑いながら自分を慰める。こうした姿勢が、長期的に良い関係性を築いていきます。

ただし、「期待値を下げる」ことと「無関心」は全く別物です。部下のミスに対して「期待してないし、知らないし」というのは無関心であり、マネジメントの放棄に他なりません。感受性は豊かに持ちながらも、期待値は高く持ちすぎない。このバランス感覚を日々意識することが重要です。

専門外への関心が、本業を深める

私は19歳のときに「コーヒーで生きていこう」と決め、毎日コーヒーに関連することだけをやってきました。しかし29歳でフィリピンの山奥で栽培研究を始めたとき、コーヒー以外の領域にも目を向けることの重要性に気づかされました。

その地域では、コーヒーよりもハヤトウリという野菜の栽培が優先されており、コーヒーの品質向上の啓発を行っても農家はあまり興味を示しませんでした。雨季には土砂崩れ、乾季には山火事が発生し、生活そのものが脅かされる環境で、彼らにとっては現金収入の確保が何よりも優先されたからです。

コーヒーを別の現金収入源として育てることが、結果的に収入向上と環境保全につながります。しかし、そのことを理解してもらうためには、彼らと仲良くなり、その文化や生活を知る必要がありました。

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