「親の口出しがウザすぎる」親の干渉に辟易する高3女子 「勉強時間を報告、机をチェック…」東大合格者が悪気ない"ほんのり毒親"の対処法を伝授

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でも、黙らせることはできなくても、“被害を最小限にする”方法ならあります。それが、「大人の対応をする」「いなしながら受け流す」「バグった愛情だと理解し、深追いしない」というスタンスです。

反論すればするほど、親はエネルギーを増して返してきます。ならば、議論に付き合う必要はありません。

「うん、わかったよ」

「ありがとう、もう少し考えてみるね」

「ノートは見なくて大丈夫だよ。自分でやるから安心してね」

こうした短い返事だけで、十分です。反論しないことが、結果として“最も早く終わる方法”です。

親はウザい。でも、それは愛情の表出でもある

僕は、質問者さんは大人なんだなぁ、と思いました。親の意見をただぶつかって反発しているわけではなく、「めんどくさい」「困っている」と冷静に状況を見て、僕に質問を送ってくる。その時点で、質問者さんは大人です。多分、あなたの親よりも大人になってしまったんだと思います。

そして大人になった人間がとるべき態度は、“相手の未熟さを受け流すこと”なんだと思います。たしかに、親はウザいんだと思います。でも、それは愛情の形でもあります。

受験まであと少しです。今は戦う時期ではなく、いなす時期です。質問者さんが“大人な対応”を選べるなら、それは親より一歩先を歩いている証拠です。あと少しだけ、耐えてください。そして、受験が終わったら自由になってください。

西岡壱誠氏
にしおか・いっせい/1996年生まれ。東京大学受験3年目に独自の勉強法を開発、成績を急上昇させ合格。2020年に教育系ベンチャーのカルペ・ディエムを設立。高校生に思考法・勉強法を教え、教師に指導法のコンサルティングを行う。著書に『東大読書』など多数(撮影:尾形文繁)
受験勉強や、子どもへの教育など、西岡壱誠さんへの質問を募集しています。こちらの応募フォームからご応募ください。
西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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