僕自身、父親がめちゃくちゃ介入してくるタイプで、本当にめんどくさいとずっと思っていました。2浪して東大受験をした年、合格発表の前日に急に呼び出されて、なんの前触れもなく厚めのファイルを渡されて。「何これ?」と思ったら、その年の東大の難易度や合格者平均点、各予備校の回答速報が全部まとめられていたんです。
「今からこれで自己採点して、合格してるか確認するぞ」
……いやいやいやいや、明日には発表されるんですよ?なんで今そんな地獄みたいな作業を始めなきゃいけないんだよ、と本気でイラつきました。
でもそこで父が言ったのが、「いや、お前が明日もし落ちてたら、お前絶対泣くだろ? その顔を見るのが嫌なんだよ」という言葉でした。
その瞬間に思ったんです。「ああ、この人なりに、俺のことを心配してたのか。どう考えても愛情の出力バグってるけど、これはこれで愛なのかもな」と。
……こうして書くといい話みたいですけど、当時は普通に面倒でしたよ(笑)。でも、親の“バグった愛情”って、他の誰にも代わりができないものでもあるんです。
質問者さんが「ウザい!」と感じている理由のひとつは、質問者さん自身がもう“親より大人になり始めている”からです。勉強のやり方も、自分のペースも、何が必要で何が不要かも、質問者さんは自分で判断できる段階に来ている。だから、親の古臭いアドバイスや、独自理論の勉強指導が、ただただ邪魔に感じるんです。
これは反抗期とかではなく、純粋に「あなたが成熟してきた」というだけの話なんです。多分あなたの親よりも、子供であるあなたの方が大人になってしまっただけなんだと思います。
むしろ、親のアドバイスを冷静に“ウザい”と認識できているということは、質問者さんは自分で考えて受験に向き合えているという証拠です。
では、どうにか“黙らせる”方法はあるのか?
残念ですが、質問者さんが期待しているような完璧な方法はありません。
親は子どもを一生心配し続ける生き物です。そして受験期は、“親が人生で一番心配しやすい時期”なんです。


















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