親というのは、生き物として“子どもに介入せずにはいられない存在”なんです。こちらが何歳になろうが、どれだけ成長しようが、親の中では「心配して当たり前」という回路が強烈に残っている。だから、本当にイヤなら、受験が終わったあとに遠くの大学へ行くか、一人暮らしを始めるか……そういう物理的距離を取るしかありません。
「いや、それじゃ話終わりじゃん」と思われるかもしれませんが、ここからが本題です。
東大生の家庭でも「親のウザさ問題」は普通にある
東大生の家庭って、「家族仲も良くて、親も立派で、勉強に理解があって……」みたいな理想の家ばかりに見えるかもしれません。もちろん、そういう家庭もたくさんあります。
でも、一定数、“教育ママ・教育パパ”のもとで育ったという東大生がいます。僕がこれまで話してきた東大生の中には
- テストのたびに親から細かくダメ出しされた
- 勉強時間を毎日報告させられた
- 「あんたなんかその努力じゃ受からないわよ!」と毎日言われ続けた
- 勝手に机を覗かれて勉強内容をチェックされた
こういう子も普通にいました。じゃあ、そんな彼ら彼女らがどうやって親と向き合っていたのかというと、みんな口をそろえて言うんです。
「諦めて、うまくいなしてました」
反抗しても長引くし、余計ストレスが増える。だから心のどこかで“悟り”に近い境地に入り、「親も親なりに心配なんだろう」「ここで反論すると話が倍に膨らむだけだな」「まあ、出力バグってるけど悪いやつではないしな」みたいな気持ちで、冷静に処理していたと言うんです。
それって、ある意味でとても大人な対応なんですよ。親よりも子どものほうが冷静で、成熟してしまっている状態なんだと思います。
質問者さんにぜひ知ってほしいのは、親というのはあなたの足を引っ張ろうとしているわけじゃない、ということです。むしろ逆で、「心配しすぎてバグっている」だけなんです。


















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