だから、各国の中央銀行は物価がまったく上がらないよりは、経済の成長とともに物価が年に2%ほど上昇する状態を目指している。
そうなれば、お金の価値が下がりすぎることもなく、人々の消費心理を刺激して物価が安定するからだ。
“投資なしでは貧しくなる”
ところが、インフレの上昇幅がとても大きいと問題になる。
たとえば、消費者物価上昇率が5%を超えるとしよう。こうなると、あなたが会社で5%昇給したとしても、実質所得は増えていないということになる。
もし会社の経営状態が厳しく、2~3%しか昇給しなかったり、もしくは据え置きになった場合、実質所得は下がってしまう。
所得が上がっていないのに、物価が上がっているぶん消費が増えて、貯蓄できるお金は減る。時間がたつにつれて、貯蓄できるお金はどんどん減っていくのだ。
時間がたつにつれてお金が発行されればされるほど、お金の価値は下がっていくから、貯蓄だけでは決してお金を増やすことはできない。
本記事の冒頭で解説したとおり、「投資でインフレに備えよう」というのは、こういう理由からだ。
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