物価高が財布を直撃!「給料が上がっても貧しくなる」令和のインフレに対抗するには?"貯蓄だけ"から"投資も"に転換すべき緊急提言

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だから、各国の中央銀行は物価がまったく上がらないよりは、経済の成長とともに物価が年に2%ほど上昇する状態を目指している。

そうなれば、お金の価値が下がりすぎることもなく、人々の消費心理を刺激して物価が安定するからだ。

“投資なしでは貧しくなる”

ところが、インフレの上昇幅がとても大きいと問題になる。

たとえば、消費者物価上昇率が5%を超えるとしよう。こうなると、あなたが会社で5%昇給したとしても、実質所得は増えていないということになる。

もし会社の経営状態が厳しく、2~3%しか昇給しなかったり、もしくは据え置きになった場合、実質所得は下がってしまう。

所得が上がっていないのに、物価が上がっているぶん消費が増えて、貯蓄できるお金は減る。時間がたつにつれて、貯蓄できるお金はどんどん減っていくのだ。

時間がたつにつれてお金が発行されればされるほど、お金の価値は下がっていくから、貯蓄だけでは決してお金を増やすことはできない。

本記事の冒頭で解説したとおり、「投資でインフレに備えよう」というのは、こういう理由からだ。

パク・ソヨン 投資アナリスト

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Park So Yeon

韓国ソウルの大手投資企業で働く現役投資アナリスト。

ソウル大学東洋史学科卒業後、同大学院で経済学修士号を取得。投資のプロとして20年以上のキャリアを積み、大手メディアでコメンテーターとしても活躍。これまで「毎日経済証券大賞」「ソウル経済今年のアナリスト賞」等、受賞歴多数。これまでに出会った数多くのお金持ちから学んだ知見など「お金と人生に対するもっとも役に立つアドバイス」を凝縮した著書『投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話』がある。

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