ところが、今はチョコパイをバラ売りしなくなっただけでなく、1つ500ウォン(約50円)もするというのだから、びっくりしてしまう。材料が大きく変わったわけでもなく、大きさはむしろちょっと小さくなっているのに、値段は5倍なんて!
物価が上昇する理由とは
このように今の世の中では、同じ商品、同じサービスでも、その値段は時間がたつにつれて少しずつ上がるようになっている。
では、なぜモノの値段が上がるのだろうか?
それは、毎年、通貨供給量が少しずつ増えているからだ。
通貨供給量とは、1つの国に出回っているお金の総量のこと。国は経済が発展してモノの生産量が増え、他の国との輸出入のやり取りが増えると、それに合わせて通貨を追加で発行する。
お金の流通量が増えると、そのぶんお金の価値は下がるようにできているのだ。
たとえば、ある国では唯一、とうもろこしだけが生産されているとする。その国に出回っているお金の総量が10万円で、とうもろこしが100個あったとしたら、人々は1000円を払ってとうもろこしを1つ買えばいい。
ところが、お金の総量が200万円に増えたとする。とうもろこしの生産量が100個のままだった場合、他に食べる物がないため人々はより多くのお金を払ってとうもろこしを買うようになる。
そうすると、とうもろこしの値段は当然上がる。だから、お金の流通量が増えると、そのぶんお金の価値は下がってしまうのだ。
それなら、お金を発行しなければいいんじゃない?


















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