年金「お神輿から肩車へ」は間違いだった――少子高齢化でも"破綻しない"納得の根拠【2026年改正を前に知っておきたい「年金の真実」】

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つまり、働く高齢者は当時と同じ年齢では比較にならないぐらい増えたのです。

同様に働く女性の数が増えたことも著しい特徴です。

図16(前出)を見ると、1980年では専業主婦家庭が1114万世帯だったのが、2020年には571万世帯と半減しています。逆に、共働き家庭は614万世帯から1240万世帯へと倍増です。

このように就業者が増加し、保険料を負担する人数が増えていることで、そのバランスは50年前から20年後に至るまで、ほとんど変わっていないことがわかります。

年齢だけで切っても意味がない

単に年齢だけで切って「お神輿」だの「肩車」だのと言っても、あまり意味がないことがおわかりいただけたでしょう。

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この流れは今後も続いていきます。

現実に、2021年の4月からは「70歳までの就労機会の提供」が企業に対して、努力義務として求められるようになりました。平均寿命の伸長を考えると、65歳定年、そして70歳まで働くのは当たり前という時代になりつつあるのです。

したがって「少子高齢化が進むから」という理由だけで、「年金は崩壊する」わけではありません。

たしかに1970年当時から考えると、少子高齢化はかなり進んでいるものの、その間、さまざまな制度の見直しを行ってきたことで、そうした時代に十分耐えうるような改革が行われてきているのです。

結果として、少子高齢化がピークを迎えるとされる2040年でも現在とほとんど変わらない状況が続く可能性は高いと思います。実態を無視した、数字の根拠のない年金破綻論はあまり意味がないといって良いでしょう。

(※1) 令和6年版 「高齢社会白書」
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2024/zenbun/pdf/1s2s_01.pdf
大江 英樹 経済コラムニスト、オフィス・リベルタス代表

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おおえ ひでき / Hideki Oe

大手証券会社で25年間にわたって個人の資産運用業務に従事。確定拠出年金ビジネスに携わってきた業界の草分け的存在。日本での導入第1号であるすかいらーくや、トヨタ自動車などの導入にあたりコンサルティングを担当。2003年から大手証券グループの確定拠出年金部長などを務める。独立後は「サラリーマンが退職後、幸せな生活を送れるよう支援する」という信念のもと、経済やおカネの知識を伝える活動を行う。CFP、日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『自分で年金をつくる最高の方法』(日本地域社会研究所)、『知らないと損する 経済とおかねの超基本1年生』(東洋経済新報社)などがある。

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大江 加代 確定拠出年金アナリスト(オフィス・リベルタス)

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おおえ・かよ / Kayo Oe

大手証券会社に22年勤務、サラリーマンの資産形成にかかわる仕事に一貫して従事。退社後、夫の経済コラムニストである大江英樹氏(株式会社 オフィス・リベルタス 代表)を妻として支える一方、確定拠出年金の専門家としてNPO確定拠出年金教育協会 理事、企業年金連合会 調査役として活動。野菜ソムリエの資格も持つ。

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