年金「お神輿から肩車へ」は間違いだった――少子高齢化でも"破綻しない"納得の根拠【2026年改正を前に知っておきたい「年金の真実」】
つまり1人の就業者(働いている人)が何人の非就業者(働いていない人)を支えているか、を見ることが大切なのです。そういう観点で実際の数字を調べてみると、まったく違う風景が見えてきます。
図15をご覧ください。これは慶應義塾大学の権丈善一教授の著書『ちょっと気になる社会保障』(勁草書房)に出てくる図をベースにして私が作成したものです。
今から8年程前に権丈先生が作られた図を見て、まさに「目からうろこ」の思いでした。
そこで、私も実際に一次情報のデータを元にして自分で計算してみたのが、この図15です。1人の働いている人が何人の働いていない人を支えているかを示しています。
昔から変わらない数字
2020年現在では、1人が0.88人を支えています。30年前の1990年には1人で0.96人、そして半世紀前の1970年のときは、1人が1.03人という数字になっています。
なんとお神輿型といわれていた1970年よりも今のほうが、高齢者の数は増えているにもかかわらず、支えている人数自体はわずかですが、減っているのです。
さらに20年後を見るとその数字は0.79人ですからさらに減っています。20年後の2040年というのは少子高齢化がピークを迎える頃といわれていますが、その頃でも今とほとんど同じなのです。

















