年金「お神輿から肩車へ」は間違いだった――少子高齢化でも"破綻しない"納得の根拠【2026年改正を前に知っておきたい「年金の真実」】

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これはいろんなところで載っている図です。

「日本は少子高齢化が進む社会なので、かつては多くの現役世代でお年寄りを支える『お神輿型』でしたが、今は3人で1人を支える『騎馬戦型』、そして将来は1人で1人を支える『肩車型』に確実に変化していきます。今のままでは将来世代はこの負担に耐えられません」という論旨の展開は至る所で述べられています。

2012年には当時、民主党の野田佳彦首相も、1月の施政方針演説でこの趣旨のことを述べておられました。

この話は実に説得力があるように思えます。なぜなら「少子高齢化」というのは、今の日本の社会情勢を最もよくあらわすキーワードなので、このロジックでの話を聞くと誰もが納得するからです。

「そりゃそうだよね。少子高齢化が進むから、年金制度は持たないよね」というのが、多くの人の感想でしょう。ある意味、これが年金不安を煽るには最も効果的なロジックだろうと思います。

では実際の数字を調べてみましょう。

図14に、65歳以上(高齢者と称します)1人に対して65歳未満(若者と称します)が何人いるかを見てみると、1970年、今から約50年前には高齢者1人に対して若者は13.1人でしたから、まさにお神輿型といえます。

これが1990年になると、1人に対して7.3人ですから、少人数神輿型、そして2020年は2.5人ですから、いよいよ騎馬戦型になってきました。そして20年後の2040年には1.9人ですから、まさに肩車型といっても良いでしょう。

「ほら、やっぱり年金の将来は明るくないよ。制度は持つわけがない!」、この数字だけを見るとそう思うでしょう。ところが、これはもう少し深く考える必要があります。

働いている人・いない人で見ると…

今までご覧いただいていたのは、65歳以上か65歳未満かという単に年齢で切っただけの数字なのです。でも、そういう切り方は果たして正しいのでしょうか?

年金のような社会保険制度は、現役で働いている人が保険料を負担します。年齢に関係なく働いていれば保険料は負担しますし、逆に働いていなければ年齢が若くても保険料は払えません。

そういう観点で考えると、単に年齢で切り分けて、その比率を比べるのではなく、「働いている人が働いていない人を養っている割合がどれぐらいか」で考えるべきです。

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