自分がいなくなったら…。余命わずかな夫「飼い犬の今後」を考え選んだ「預け先」とは――高齢夫婦とペットとの新しい暮らし方

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

生前は主にご主人がリキのお世話をしており、奥様お1人での飼育は難しいとの判断から、ご主人が亡くなられた際には、当団体がリキを引き取る予定で話が進められていました。

しかし、ご主人の入退院をきっかけに奥様がリキの世話をするようになり、次第にその生活にも慣れていきました。むしろ、リキがいることが、奥様の心の支えになっていました。

そのため、ご主人が亡くなった後も奥様がリキの飼育を継続することとなり、ペット後見の契約名義も、奥様に変更させていただきました。

リキのおかげで健康でいられる

現在、奥様は「主人が亡くなってから、リキが本当に生きがいになっている」と話されます。「風邪を引いていても、リキの散歩に行かなきゃと思ってがんばれる。それが健康維持にもつながっている。私は、リキのおかげで、平均的な80歳より健康に過ごせていますよ」とのことです。

自分の死後も愛犬・愛猫を幸せにする方法
『自分の死後も愛犬・愛猫を幸せにする方法』(ワニブックス)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

武冨さんご夫妻と当団体がペット後見の契約を締結してから約8年が経過しました。

奥様からは、「何かあればすぐに共生センター(当団体)に相談できることが、とっても大きな支えとなっています」とおっしゃっていただいています。ご主人もまた、入院が決まった際には奥様より先に当団体へ連絡するほど、リキのことを心配され、当団体のことを信頼してくれていました。

ご夫妻にとってリキは、家族の一員であり、人生のさまざまな場面で寄り添ってくれた大切な存在だと思います。

当団体も、武冨さんご家族を支えることができたことで、ペット後見を進めてきた意味、その必要性を強く実感することができました。これからも、武冨さんとリキちゃんの一生を支えていきたいと思います。

奥田 順之 獣医師

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おくだ よりゆき / Okuda Yoriyuki

獣医行動診療科認定医/ぎふ動物行動クリニック院長/特定非営利活動法人人と動物の共生センター理事長。犬猫の殺処分問題の解決を目指し、2012年NPO法人を設立。犬と人の関係性改善に向け、ドッグ&オーナーズスクールONElife設立。2014年ぎふ動物行動クリニック開業。スクール全体で年間約3800組(のべ数)の犬と飼い主の指導を実施。行動診療では、年間約100例の新規相談があり、トレーナーと連携した問題行動の治療を行っている

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事