この3つが揃って初めて、飼い主の身に何かあってもペットが行き場を失わずに健やかに過ごすことができるのです。
当団体が運営する「ペット後見互助会とものわ」は、これまでに約40件の終生飼育契約を結んできました。とりわけ昨今は相談件数も契約数も増加傾向にあり、2024年以降は月に1〜2件のペースで新たな終生飼育契約が締結されています。
とものわの大きな強みは、飼育費用の残し方、動物の引き受け手の確保、見守り・緊急対応の三要素をワンストップで提供できることです。
さらに問題行動へのケアや、生活困窮者向けのペット支援といった普段の活動を通じて蓄積したノウハウを活用できること。また、これまで構築してきた弁護士や行政書士のネットワークから必要な専門家を紹介するなど法律面でもサポートできることが挙げられます。
第1号の契約者だったご夫婦
「ペット後見互助会とものわ」の第1号の契約者、武冨さんご夫妻のエピソードをご紹介したいと思います。
武冨さんご夫妻には、埼玉県にお住まいの娘さんと岐阜市にお住まいの息子さんがいらっしゃいます。
ご主人は現役時代に大阪・仙台・福岡・埼玉と転勤が多く、各地を家族で転々とされていました。そんななか、娘さんが保護してきた犬(ゴンちゃん)を家族で迎え入れ、転勤の際にも動物列車のコンテナを使って一緒に連れていくなど、ゴンちゃんは家族全員の拠り所となっていました。
ご主人が定年を迎えた後、ご夫婦は奥様のご実家がある岐阜県に移住されました。奥様の実家の手伝いやご両親の介護などもあり、自然な流れで岐阜に住むこととなったそうです。
子どもたちも独立し、再び夫婦2人の生活となり、「もう一度犬を飼いたい」という思いが芽生えました。
当時、ご主人は70代後半で、将来に不安がないわけではなかったのですが、やはり、もう一度犬と暮らしたいという気持ちが強く、犬(リキ)を迎えることにしました。
しかし、いざ迎えてからすぐにがんの告知を受けます。余命は3年半と告げられました。
ご主人は、高齢の身で犬を迎えた責任を強く感じ、どうにか安心して飼っていく方法はないか、必死に探したとのことでした。奥様だけでリキを育てていくのは難しいだろうと、ご主人は考えていたようでした。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら