認知症リスク4割減、医療費・介護費用を削減…メリットが注目される高齢者のペット飼育に潜む"負の側面"――獣医師が語る残酷な現実とは

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自分の死後も愛犬・愛猫を幸せにする方法
高齢者がペットを飼うことで得られるメリットと、リスクについて紹介します(写真:HIME&HINA/PIXTA)※写真はイメージです
高齢者にとって犬や猫などのペットを飼育することは、心身の健康にも好影響があると言われている。とはいえ、どうしても病気や身体に不自由が生じてしまい、結果的に飼いきれなくなるリスクがあることも事実だ。
獣医師で「人と動物の共生センター」代表を務める奥田順之氏が、高齢者によるペット飼育の現実と、万が一があっても飼育する動物たちに責任を持つための「ペット後見」について解説する。
(奥田順之氏著『自分の死後も愛犬・愛猫を幸せにする方法』より一部抜粋・編集してお届けします)

ペットを飼うことのメリット

本稿では、高齢者によるペット飼育を取り巻く現状について解説していきます。まずは明るい面に目を向けて、高齢者がペットを飼うことで得られるメリットについて述べたいと思います。

高齢者のペット飼育と健康の関係性は全世界で研究され、効果が証明されています。

第一の効果は運動機能の維持です。

65歳以上の日本在住の男女約7900人を対象に、犬猫の飼育と、高齢者のフレイル(虚弱)発症の関連を調べた研究では、犬を飼っている高齢者は、犬を飼っていない高齢者に比べ、フレイルの発症リスクが16%低下することが示されています(Taniguchi et al., 2019)。

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