認知症リスク4割減、医療費・介護費用を削減…メリットが注目される高齢者のペット飼育に潜む"負の側面"――獣医師が語る残酷な現実とは
翌日、急きょ予定をキャンセルして、関西に向かいました。鍵を受け取りに大学病院へ向かうと、話すのもままならない状態の飼い主さんと会うことができました。
「どうか……よろしく……おねがい……します」
糞尿まみれのなかに
十分に言葉を交わすことはできませんでしたが、その思いを受け取り、いざご自宅へ向かいました。
床は糞尿まみれで、足の踏み場もない状況でした。放置期間は1週間ですが、おそらくその前から十分な世話ができなかったものと思われます。私はアミちゃんをクレートに入れて保護し、そのまま岐阜に戻りました。
その後、アミちゃんは岐阜で新しい飼い主を探すこととなり、執筆時点も募集を継続しているところです。
ペットに関わる対応は、看護師さんにとっては本来業務の範囲外です。
飼い主さんが看護師さんに苦境を伝え、親切な担当看護師さんが当団体に連絡をしてくれたこのケースは、幸運が重なったことで、アミちゃんの命が救えました。
しかし、そうでないケースも多く発生しているのが実情です。そして、今後、アミちゃんのように入院時に取り残されたり、行き場のないペットの問題は、増え続けていくことが容易に想像できます。
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