「アンチすらファンに変えた」「"エビカツ"ロスがすごい」 ドラマ『じゃあつく』終了で《俳優・竹内涼真》が再評価された"なぜ"

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そんなハードルの高い主演作を演じた頃から、「竹内涼真=熱い男」というイメージが濃くなっていきました。

さらにそのイメージを決定づけたのが、「君と世界が終わる日に」(日本テレビ系、Hulu)シリーズ。竹内さんは最愛の恋人を救うためにゾンビと戦い続ける男性を全4シリーズにわたって演じました(21年~23年)。

驚かされるのは、その間の22年に「六本木クラス」(テレビ朝日系)でも主演を務めたこと。韓国ドラマのヒット作「梨泰院クラス」の日本版リメイクだけに、放送前は懐疑的な声も少なくありませんでしたが、竹内さんを中心としたキャストの熱演などで乗り切りました。

じゃあ、あんたが作ってみろよ
不器用ながら一生懸命な勝男がハマり役でした(画像:TBS「じゃあ、あんたが作ってみろよ」公式サイトより)

アンチすらファンに変えてしまった

このようなドラマ出演の流れを振り返っていくと、「竹内涼真=熱い男」のイメージがついていった過程がわかるのではないでしょうか。

しかも主演作はタイムスリップ、ゾンビ、韓国ドラマリメイクなどのクセの強い作品ばかり。それぞれTBS、日本テレビ、テレビ朝日のドラマ班が、リアルではなく、けれんみのある世界観の主演を竹内さんに求め、それに応え続けることでそのイメージを定着させたことに気づかされます。

そんな「熱い男」というイメージがあるからなのか、竹内さんには「押しの強そうな雰囲気が苦手」という声が上がるなど、業界内では「主演俳優の中でも好き嫌いがはっきり分かれるタイプ」と見られてきました。

また、本気でプロを目指したほどサッカーが得意で、他のスポーツや歌、料理なども簡単そうにこなす姿に「男性層からの支持は高くないのでは」とみなす声もありました。

しかし、今秋の「じゃあつく」で、それらの見方を一蹴。「プロポーズを断られ、別の男性に奪われる」という負けっぷりのよさを見せ、「復縁するために空回りし続ける」という応援を誘う演技で、アンチすらファンに変えてしまった感があります。

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